2005年04月02日

「振り込め詐欺」被害の救済方法

いわゆる「振り込め詐欺」に遭いお金を振込んでしまった後に、このお金を銀行から取り戻すことができるでしょうか?

この回答が3月30日、東京地方裁判所の判決で出ました。


答は「YES」です。


このケースでは、被害者がいったん振込手続きをした後に詐欺に遭ったことに気づき警察に通報、銀行の口座を凍結(ロック)することができたため、犯人は振り込まれたお金を引き出すことができませんでした。このため、振込金は犯人の手に渡らず銀行に残されていたのです。

東京地裁の判決は、銀行に対し「この凍結しておいた振込金を被害者に返しなさい」というものです。従って、銀行口座を凍結する前に犯人がこの振込金を引き出してしまった場合にはどうすることもできません。あとは犯人を捕まえるのみです。

この判決により、詐欺の被害にあっても直後に気づいて警察に通報し、警察が銀行に口座の凍結を要請すれば、口座に残った預金を被害者が取り戻せる可能性が広がったことになります。


ここからわかる、「振り込め詐欺」の被害に遭った時のポイントは下記のとおりです。
 @直ちに警察に通報し、銀行の口座を凍結(ロック)してもらう
 A振込金の払い戻し請求訴訟を提起する

でも、裁判を起こしたりするのは大変な労力がいります。
一度払ってしまったものを取り返すのは大変なのです。

少しでもおかしいなと思った時は、慌てて振込んだりせずに、こちらから電話をかけ直すなどして一呼吸おいてみることが大切です。冷静になって考えれば案外なんでもないことなのかもしれません。
posted by きむたろ at 00:01| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは
わたくし裁判員制度に非常に関心がありまして、ブログもその話題中心で書き込んでいます。
よろしかったら、色々教えて下さいませんか。
Posted by ヒロコ at 2005年04月02日 16:25
こんばんは。
さて,振り込み詐欺対策ですが,最近では簡裁の訴訟を使う形も多いみたいですね。
そこで,それの対策を考えてみました。
1 答弁書を絶対出す(これは最低条件)
2 相手(原告)は取下書を出す(ここまでは普通)。
3 取り下げに同意しない(訴訟を継続する)。
4 逆に,損害賠償請求の反訴を提起する。
こうすることで,詐欺者に対する債務名義がとれるかな,と思いますが,いかがでしょうか。
さらに,仮差押までできれば完璧ですがねえ(振込先口座記載してあるので,押さえやすい。)。
いかがでしょうか。
Posted by おかにゃん at 2005年04月02日 19:25
トラックバック&コメントありがとうございます。

振り込め詐欺対策の訴訟ですが、
詐欺者がわかっていればよいのですが、
犯人の特定ができない場合はつらいですね。
振込先に指定した口座も架空名義でしょうし・・・
今回の判決は、銀行を相手にしているので楽なのですが。

何か良い方法はないものでしょうか?
振込先の口座から何か手がかりは得られるのでしょうか?
Posted by at 2005年04月04日 14:00
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オウム真理教裁判の弁護士団って
Excerpt: 全員が「死刑廃止」論者だと聞いたことがあるとです。 法曹界の方のブログってあるのかな?調べてみよ!
Weblog: ヒロコです!
Tracked: 2005-04-02 16:27
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