2005年09月07日

登記所が発行する証明書(不動産登記編)

今回は、法務局が交付してくれる、登記事項の証明書についてです。

これらの証明書は、管轄の法務局がコンピュータ庁なのかブック庁なのか、あるいは不動産登記なのか商業登記なのかによって名称が異なっていて、その書式も異なってきます。以下それぞれについてご説明します。


◆不動産登記

(1)ブック庁

◎登記簿謄本(抄本)
 ブック庁では、登記は紙の帳簿(登記簿)という形でファイルされています。登記簿謄本は、この紙の帳簿をコピーして法務局が認証してくれたもののことを言います。登記簿のコピーなので登記簿謄本と言うのです。
この登記簿を全てコピーしたものを登記簿謄本と言いますが、登記簿の一部だけのコピーを登記簿抄本と言います。例えば、マンション敷地などで所有者(共有)が沢山いるために登記簿謄本では分厚くなりすぎてしまう場合など、知りたいと思っている人物に関する登記簿抄本を取得したほうがすっきりしていて見やすい場合もあります。

◎閉鎖謄本
 例えば、取り壊してしまって現在なくなってしまった建物の登記簿は、取り壊された旨の記載をして通常の登記簿とは別のフォルダーにファイルされます(閉鎖登記簿)。この、現在有効ではない閉鎖登記簿のコピーのことを閉鎖謄本と言います。過去の所有者を調べたい時や、取り壊しの年月日を調べたい時などに必要になります。

◎閲覧
 閲覧とは、法務局で、紙の帳簿(登記簿)という形でファイルされている登記簿のファイルを、直に見せてもらう制度のことを言います。
 謄本を所得する場合と違って、登記の情報は目で見るだけですので、必要に応じてメモなどとっておくことになります。過去の情報と変更がないかどうか確かめたい時など、ちょっとしたことを知りたい場合には費用も安上がりなので利用価値があります。


(2)コンピュータ庁

◎登記事項証明書
 ブック庁での登記簿謄本にあたるものが、コンピュータ庁の登記事項証明書です。ブック庁では登記を紙の帳簿で保存しているためにそれをコピーすればよかったのですが、コンピュータ庁では電磁的データで保存しているためにこうしたものがありません。そこで作られたのが登記事項証明書です。登記簿抄本のように一部事項の証明書、一部事項証明書というものもあります。

◎登記事項要約書
 こちらも、コンピュータ庁では登記が電磁的データで保存されており、ブック庁のように閲覧をすることができないため、その代わりに作られた書類です。
 簡単に言ってしまえば、登記事項証明書の簡易版です。記載されている内容も、現在有効な登記事項のみであるため、ブック庁で閲覧すれば確認することができた過去の所有者などといった情報は登記事項要約書からは知ることができません。
 ブック庁での閲覧同様、過去の情報と変更がないかどうか確かめたい時など、ちょっとした確認用に使うことが多いのですが、過去の所有者の調査などの目的では使うことができません。

◎コンピュータ化に伴う閉鎖登記簿
 コンピュータ庁では、「現在」有効な登記情報は、原則すべて紙の登記簿から電磁的データに移し変えています(このことを、コンピュータ化に伴う移記といいます)。
 しかし、「現在」有効でない「過去」のデータは、従来の紙の帳簿のファイルのまま残されています。コンピュータ庁では、こうした、従来の紙の帳簿のファイルによる登記簿のことをコンピュータ化に伴う閉鎖登記簿と呼んでいます。
 尚、コンピュータ化以降に建物を取り壊したなどの理由で登記を閉鎖した場合の登記簿のことも閉鎖登記簿・記録と呼んでいます。

◎閲覧
 「現在」有効な登記情報はコンピュータ化により閲覧できなくなってしまったのですが、「過去」の登記簿=閉鎖謄本は、ブック庁と同じように閲覧することができます。


(3)ブック庁・コンピュータ庁共通
 法務局には、上記のような文字データの他に図面類も保管されています。公図、地積測量図、土地所在図、建物図面、各階平面図といった書類です。
 これらの書類は、今のところブック庁、コンピュータ庁の区別はなく、全て紙の書類で保管されています。従って、閲覧や写しの交付を受けることができます。

※尚、不動産登記簿の記載内容について詳細は、こちらをご参照下さい。
 http://tokusuru.seesaa.net/article/5919485.html


◆証明書取得(閲覧)方法
 登記簿謄本等を取得するためには、法務局においてある登記簿謄抄本(登記事項証明書)交付申請書、閲覧(登記事項要約書交付)申請書に必要事項を記載し、登記印紙を添付して窓口に提出します。

※従来、法務局で交付される証明書類はすべてB5でしたが、コンピュータ庁で交付する書類は現在A4化が進められています。うす緑色のA4用紙で証明書がでてきても、偽者ではないのでご安心を。
posted by きむたろ at 20:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 登記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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