2005年11月10日

裁判官が裁かれる!?

結論と無関係な記述は判決文から省くべきだと主張する『司法のしゃべりすぎ』(新潮新書)の著書で知られる横浜地裁の井上薫判事が、上司から「判決理由が短すぎる」とのマイナス評価を受け、「裁判官の独立を侵害された」とする不服申立書を同地裁に提出していたことが30日分かった。今年12月に最高裁の諮問委員会が、来春に任期切れとなる井上判事の再任の可否を判断する予定で、審議の行方が注目される。

関係者によると、横浜地裁の浅生重機所長は昨年11月、井上判事に判決理由の短さを指摘し、改善を勧告。今年7月の個人面談を踏まえた人事評価書で「訴訟当事者から判決文について不満が表明されているのに、改善が見られない」などと記載した。

これに対し、井上判事は9月中旬、人事評価への不服申立書を地裁に提出。「判決文の短さを理由にマイナス評価をするのは、裁判官の独立を定めた憲法に反する」と主張・・・
「判決の長さについて定めた法律はなく、法令に違反していない裁判官をやめさせることはできないはずだ」と訴えている。

井上判事は任官20年目で、昨年4月、横浜地裁に赴任し、交通事件などを担当。読売新聞が入手した最近の井上判事の判決文には、事実認定や法的判断のほとんどを当事者の主張の引用で済ませ、理由は十数行だけと非常に短いものがある一方、参考となる裁判例として判例雑誌で紹介されたものもある。

判決文のうち、結論を導き出すのに必要のない傍論部分は「蛇足」で不要だというのが、井上判事の持論。昨年4月、小泉首相の靖国神社参拝について福岡地裁が傍論で違憲判断を述べた際には、批判論文を週刊誌に寄稿した。【読売新聞】


人を裁くのが仕事となっている裁判官
そんな裁判官もその仕事ぶりを審査されることがあるのです。

問題となっている井上薫判事は、裁判における結論部分となる判決文には余計なものは書く必要がないという持論の持ち主です。

判決文には、その裁判での結論となる主文とそうした結論に至った理由という部分があります。

井上判事は、このうち理由欄には本来「理由」とは言えないもの=蛇足が含まれていることが多く、そんなものを審議しているがために裁判の長期化などの弊害がでてくるのだ、と主張しています。

これに対し、井上判事の上司にあたる浅生重機所長は、このような井上判事の判決文に対して当事者から不満がでており、改善がみられないために井上判事の評価を下げたというものです。

どちらの言い分にも理由があり、「こちらが正解」といった一元的な判断は難しい問題なのですが、司法制度改革により国民が司法に参加する裁判員制度が導入されようとしている昨今、司法について考えるよい機会となると思いますので、次回以降、この問題について思うことをつらつらと書き綴ってみたいと思います。



posted by きむたろ at 08:36| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんか嫌だな ランダム栞とか出版社もあざといな 電通のアドバイスかな
Posted by 麻美 まゆ 重病 ?像 at 2013年07月07日 16:35
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